電車のダイヤ

今日の日経31面から。 
自分は中央区の中で人生の90%をすごしており、通勤は徒歩/チャリが多いので通勤電車の混雑はめったに体験しない。 毎日、通勤地獄の人ご苦労様。
 最近、いわゆる外から都内のターミナルへ走る私鉄各社は、複々線化とか本数の状況とかでは通勤時の混雑には限界あると判断して、ダイヤの工夫ですこしでもなんとかならないかというところに目が行っている様だ。たとえば東急田園都市線は、朝八時あたりの急行を廃止している。結局、a) 急行と普通が混在することよって生じるダイヤ編成上の無駄を削減、b)急行/普通乗り換え時の人の乗り換え時間の削減、c) 急行と普通の混雑率の平準化などが目的のようで、結果的にはもともと急行に乗っていた人は平均約1分ほど、渋谷に着くのに遅くなるが、20%近く混雑が解消されたとの事だ。
 都心ターミナル系の電車において、ラッシュ時に速い急行と普通列車を同時に走らせる理想的なダイヤはどうしたらよいか。最近、工学院大学の先生の研究によると、「地域分離ダイヤ」が良いという結論に、なんか大型コンピュータを駆使してシミュレーションして達したそうだ。
この「地域分離ダイヤ」とは、

全線をいくつかのブロックに分け、一つの列車はまずある一つのブロック内での各駅に止まり、そのブロックを超えたら後は終点までノンストップで走る仕組み。三ブロックに分けるなら計三種類の列車が走ることになる。

というダイヤだそうで、これが一番いいらしい。さすが大型コンピュータ。
 っていうか、この新宿副都心にキャンパスのある工学院大学の人は、なんで超高層ビルには複数種類のエレベータがあるのかについて、なんとも思っていなかったのであろうか。