タイタニック

 テレビでタイタニックをやっていたので途中からだが見てしまった。やはり、面白い。俺はインデペンデンスデイが嫌いな人とは友達になれないと以前主張した。同様に、タイタニックが嫌いという人もどうかと思う。確かに、主役二人を取り巻く話は大味で突っ込みどころ満載。ケイト・ウィンスレットのオーラに一流貴族の雰囲気はあまりない。
 しかし、タイタニックにおいて主役二人とタイタニックの事件自身は単なる映画にストーリを持たせるための骨組み以上のものはないと思っている。本当の主役は、「その他の人たち」だ。キャルドン・ホックリー、マーガレット・ ”モリー” ・ブラウン、ルース・デヴィット・ブケイター、トーマス・アンドリュース、 スミス船長、音楽団、牧師など。 
 特に、自分が好きなのは、この船の設計士であるアンドリュースだ。アンドリュースはタイタニックが沈む直前に自分の懐中時計を見て、タイタニックの時計を合わせる。 もちろん、後すぐ沈んでしまうわけでそんなことをしても意味がないのであるが、最後まで自分が設計したものへの愛情を忘れない。理系でハードにしろソフトにしろ何かを自分で作り上げるということが好きな人間としては、このシーンの気持ちはすごくわかる。初めて見たときもこの場面で泣いてしまった。
 実際、この映画は映画館で二回、家で3,4回見ている。何回見てもいい。セリーヌディオンの歌もいいし、全体で流れる曲もいい。なんでこれを毛嫌いな人がいるんだろうか。