プラズマクラスタは空気をきれいにするのか

 先日、クーラーを買いに行った。シャープかパナか日立か、三菱か。いろいろ考えて、除菌などに強いやつにしようということになった。とすると、シャープかパナ 
 シャープといえば、プラズマクラスター技術。もうありとあらゆる製品に入っている。 
 じゃあ、プラズマクラスターは本当によいのか?実際対抗としてはnanoeだと思う。で、「プラズマクラスター技術とnanoe技術、どちらがきれいにするのか?」。どちらもきれいにする本質はマイナスイオンのようだ。一般に、マイナスイオンというとうさんくさいと思われているが、これだけシャープが宣伝しているぐらいだから本当なのだろうかね。
 で、どんな仕組みかというのを簡単におさらいすると、クーラーが冷気とともに、ラジカルな性質を持ったプラス(H+)・マイナスイオン(O2-)をはき出す。それが、カビとかウィルスにくっつくと、そのラジカルな性質が有害物質を分解方向に発揮される。ついでにイオンは水になり、すべてが水になってめでたしめでたし、というもののようだ。
 で、課題はラジカルな性質を持ったまま部屋中にマイナスイオンを噴霧させることが困難という点であり、そこに各社の工夫がある。
 プラズマクラスターはプラズマに関する何かの現象を用いて、水をものすごく微少な粒にして、イオンに微細な水をゴマのように貼り付ける感じで保護する技術らしい。プラズマといえば吉田先生だが、あの研究室の成果が2,3千円の扇風機にすら入っていたとは世の中進歩したものである。
 一方、nanoe。これもWebサイトを見る限りきれいにするため本質はマイナスイオンの模様。それをいかにnanoeの場合は5-20nm6000nmつまり6μmの水の粒子にマイナスイオンを埋め込むような感じのようだ。だからnanoeらしい。マイクロイーだろそれ。ってのはさておき、卵のような構造になっているということか。
 と調べてはみたものの、結局どっちがより除菌が強いかわからん。もう面倒くさくなって「プラズマクラスター技術とnanoe技術、どちらがきれいにするのか?」は、天才的な構文論的等価変換の結果「水川あさみ吉瀬美智子のどちらがきれいか」と同値の問題だろうと思ったので、あっさり、nanoe技術に軍配が上がりました。
 問題は違う切り口で解くと解決が早いという一例ですね。
 ところで、せっかくなので、待っている間にヘルシオ売り場の前の売り子の兄ちゃんに結構したり顔をして、「これってシャープさんだから、ちゃんとプラズマクラスターでるんでしょうねー」と質問したら、にこやかに否定されてしまった。 どうせ1年もしたらプラズマクラスター技術採用のアクオス携帯ストラップとか出ると思うが。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

今読んでますがおもしろいです。ワイルズが谷山ー志村予想を別の切り口で解こうとしたことにより最終的にフェルマーの定理を証明するまでが描かれています。(ちなみに谷山ー志村予想がなんのことか全然わかりませんでした)