現行通り」のシステム更改の難しさをお客様に説明するには

「現行通り」に作ってほしいは危険
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20080111/290946/?ST=system

お客様のRFP(提案依頼書)で、「現行通りに作ってほしい」というのがよくあります。

ということだが、実際こういう案件はよくある。で、これが非常に難しいことは当社の開発の方なら重々承知であろうが、お客様は動作しているシステムがあるしコードもあるのにそれと同じものをつくれということのむずかしさを理解していただけない場合が多い。
そこで、一か月で現行仕様を解析しろとおっしゃるお客様に、「現行通り」のむずかしさを説明するメタファを教えましょう。

それは、「うなぎのたれ」です。

お客様にこう説明しましょう。
「お客様のシステムは江戸時代から200年続く老舗のうなぎ屋さんのうなぎのたれです。老舗の味を守るため、たれを継ぎ足し継ぎ足し使っていき常に時代時代に合うおいしいたれでうなぎを提供していたんだと思います。で、今新しい店を出すために同じ味のたれを全く別に作ることを考えてみましょう。目の前にたれはありますし、成分も調査すればわかります。しかし、だからといって全く同じ味を再現できると思いますか?この継ぎ足し継ぎ足しで作ってきた味を新しく作ることは何代も続くお客様の歴史をたった1ヶ月で再現すること同じなのですよ」と。

たぶんお客様は納得して10倍の予算をくれるに違いありません。つるやでお客様とうなぎでも食べた後お願いするとなお良しです。
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14000731/

っていうか、たれとシステムは違うよねと一蹴されたらすみません。