ガートナーの2017年テクノロジトレンドにAIやブロックチェーン

ガートナーの2017年テクノロジトレンドにAIやブロックチェーン

「Gartnerの2017年のトップ10のテクノロジ・トレンドは、インテリジェント・デジタル・メッシュの土台となるものです。以下で説明する最初の3つのトレンドは、『どこでもインテリジェンスとなる世界』に区分されます。ここでは、データ・サイエンスのテクノロジとアプローチが、どのように高度な機械学習人工知能を包含して進化するか、物理システムおよびソフトウェア・ベースのシステムをいかにインテリジェントなもの、すなわち学習して環境や変化に適応するようにプログラミングされているものとして構築できるか、といったことに焦点が当てられています。その次に示す3つのトレンドは『デジタル・メッシュ』に区分されます。

  1. 高度な機械学習(ML)と人工知能(AI): この領域は、深層学習、ニューラル・ネットワーク、自然言語処理NLP)など数多くのテクノロジやテクニックで構成されており、理解、学習、予測、適応といった新しい能力、さらには自律的なオペレーションの可能性を有する
  2. インテリジェントなアプリ: 仮想パーソナル・アシスタント(VPA)などのインテリジェントなアプリは、人間のアシスタントが行う仕事のいくつかを実行し、日々の作業を楽にする
  3. インテリジェントなモノ: 融通の利かないプログラミング・モデルによる実行の先を行き、応用AIおよび機械学習を発展させて、高度な振る舞いをするとともに、周囲の環境および人とより自然にやりとりする物理的なモノ
  4. 仮想現実と拡張現実: 。VRとARの能力は、デジタル・メッシュと融合し、ハイパーパーソナライズされた適切なアプリおよびサービスとしてユーザーに提供される情報の流れを調整することができる、よりシームレスなデバイス・システムを形成するとGartnerでは考えている。
  5. デジタルツイン: センサデータを使って状態の把握、変化への対応、運用の改善、付加価値の提供を行う物理的なモノやシステムの動的なソフトウェアモデル。デジタルツインには、メタデータ(分類、構成、構造など)、状況または状態(位置および温度など)、イベント・データ(時系列など)、アナリティクス(アルゴリズムおよびルールなど)の組み合わせが含まれる。
  6. ブロックチェーンと分散型台帳: 価値交換取引が連続的にブロックへとグループ化された分散型台帳の一種。各ブロックは前のブロックに連鎖され、ピア・ツー・ピア・ネットワークを横断して記録されるが、このとき暗号化による信頼および保証のメカニズムが使用される。、金融サービス業の周辺だけでなく、楽曲配信やID検証、タイトル登録、サプライチェーンなど多くのアプリケーションが考えられている。
  7. 会話型システム: 会話型インタフェースで現在焦点が当てられているものは、チャットボットおよびマイク対応デバイス(スピーカー、スマートフォンタブレット端末、PC、自動車など)だが、デジタル・メッシュはアプリケーションおよび情報へのアクセスや、他のユーザー、ソーシャル・コミュニティ、行政、企業とのコミュニケーションを行う際にユーザーが使用する、拡大しつつある一連のエンドポイントを包含している。
  8. メッシュのアプリ&サービス・アーキテクチャ: メッシュのアプリ&サービス・アーキテクチャMASA)では、モバイルアプリ、デスクトップアプリ、IoTアプリがバックエンドサービスの幅広いメッシュにリンクして、「アプリケーション」としてユーザーに見えるモノを形成する。このアーキテクチャはサービスをカプセル化し、複数のレベルで組織の境界を横断してAPIを提示し、サービスの俊敏性および拡張性に対する需要と、サービスの構成および再利用とのバランスを維持する。
  9. デジタルテクノロジプラットフォーム: デジタルビジネスの基本的な構成要素を提供するとともに、デジタル・ビジネスを可能にするために不可欠な存在でもある。情報システム、カスタマー・エクスペリエンス、アナリティクスとインテリジェンス、IoT、ビジネスエコシステム
  10. アダプティブセキュリティアーキテクチャ: インテリジェント・デジタル・メッシュおよび関連するデジタルテクノロジプラットフォームとアプリケーションアーキテクチャによって、かつてないほど複雑なセキュリティの世界が形作られていくとしている。

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