日本の36%の企業は海外と比較してデジタル変革で「二周」遅れている

国内企業のデジタル変革「遅れている」は36%、IDC調査

記事によると、「日本のデジタル技術の活用が他社より「遅れている」と回答した国内企業は36%。世界の22.1%に比べて14ポイント程度高かった」ということだそうだ。

ただ、この記事のデータでのポイントはそこではない。下記の部分。ここでいう「データ資本化、収益化」というのは、データ分析を基にしたいわゆるデジタルマーケティングをさしているようだが、分析だけのデジタル化は海外では当たり前にやっている。 海外の先進企業は、分析以降のビジネスとしてのフィードバックつまり、分析->判断->アクション->データ収集->分析のサイクルすべてをデジタル上で進めていくステージに向かっており、そのため、『業務の卓越性や顧客エクスペリエンスに「デジタルを使っている」』といえるのだ。 その意味で日本のデジタル技術は一周遅れており、さらにその日本で他社より遅れていると言っている企業は二周遅れていると言えるのである。

DXのビジョンや戦略、ロードマップの優先事項では、国内と世界で異なる傾向が見られる。国内企業のトップは「データの資本化、収益化」で52.7%と過半数を占めた。IDC Japan リサーチ バイスプレジデントの寄藤幸治氏は「顧客から集めたデータを製品開発に生かしたり、マーケティング強化で売り上げを伸ばしたりといった狙いがある」と分析する。
 一方、世界の企業の優先事項は「業務の卓越性(製造やサービス開発について)」(51.9%)、「卓越した顧客エクスペリエンス」(49.6%)など、幅広い領域でDXに取り組んでいる。国内企業が第1位に挙げたデータの資本化、収益化は、世界では第5位である。

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