When I'm gone

 そういえば、肝心な人の紹介を忘れてました。エミネム。やはり、この人のラップテクニックは、一級品でしょう。そして、フリースタイルも出来るし、普通に作らせてもいいし、プロデューサーも出来るし、ライブもいいし*1、8milesも悪くない。
 彼は、最初、Slim Shadyというキャラ、つまりMy name isあたりのおちゃらけ、Guilty Consensusあたりの強がる変わったSuperficialなキャラを「演じて」売っていました。 しかし、Stanあたりからちょっと生のEmimem本人が見え始め、White America,Mosh,のような政治的なメッセージも残すようになります。その後、Kimとトラブルを始めいろいろあったのか、どんどんintrospectiveになり、Eminemでもない本人Marshall Mathersのことをリリックとする曲が増えます。個人的には、内省的なMarchall Mathersが見えるEncoreが最高のアルバムかと思いますが、その延長線上の曲ともいえる"When I'm gone"をベストに上げておきましょう。娘への愛とそれに起因する苦悩にあふれた歌詞は子供のいない自分には実感はありません。しかし、あれほどのスーパースターも普通の人間のような苦悩を持っているということに驚くと同時に、不惑なんていう言葉もありますが、人間どんなに偉くなっても苦悩というのは着いてまわるものかもなあとも思ってしまう曲です。ところで、今日亡くなった英語が堪能らしい宮沢元首相は"When I'm gone,... "と家族に言おうとして亡くなったのでしょうかね。
When I'm gone - Eminem

Curtain Call-the Hits

Curtain Call-the Hits

*1:幕張で見たのは、もう4年前か。。