「デジタルではインドの先を行っている」、ベトナムIT最大手FPT会長
「デジタルではインドの先を行っている」、ベトナムIT最大手FPT会長
ベトナムFPT社。単なるオフショアと侮っていたが、そうではないことがわかった。
デジタルトランスフォーメーションという言葉には、非常に注目している。(snip) 具体的には、IoT(インターネット・オブ・シングズ)や人工知能(AI)をはじめとする最新技術への投資とメインフレームのオープン化。この二つが、我々が力を入れている分野だ。最新技術をキャッチアップしながら、デジタル化の足かせになりかねないメインフレームからの脱却を顧客企業と共に進めていく。
最新技術への投資の他に力を入れるのが、メインフレームのオープン化。世界中の大手企業には、未だにメインフレームが残っており、COBOLで稼働するシステムは少なくない。当社は、オープン化やクラウド化を進める顧客のパートナーとして支援を続けている。 オープン化の旅は、長くて険しい。既存システムには設計書などのドキュメントが残っていないこともあり、技術者がソースコードを一行ずつ読み込んで内容を把握していく。こうした作業には、膨大な要員が必要だ。
外部組織と手を組むことが必要だろう。今まではFPT単独でやってきたが、今後は日越政府やIT企業とも連携した施策にしていきたい。ベトナム側では大学やIT企業、日本では経済産業省やNTTデータ、富士通、日立製作所といった企業と一緒に取り組みを進めたいと考えている。