ITER誘致断念へ

ITER(熱核融合実験炉)の日本誘致断念の方向で動いているとの記事.

政府は3日、国際熱核融合実験炉(ITER)の建設地について、青森県六ヶ所村への誘致断念も視野に入れて関係国と調整に入る方針を固めた。
 複数の政府筋が明らかにした。日本同様に建設地誘致に名乗りを上げている欧州連合(EU)との水面下の調整の結果、国内建設にこだわらなくても、工事の受注や職員枠確保などの面で、日本が相応の利益が得られる公算が大きくなったためだ。

ITERといえば,俺にとっては,大学時代に書いていたもので,最初に出てくるお約束キーワードだった.今で言えば「再利用性の高いコンポーネント」とかに近い.いわゆる

1. はじめに
近年,(なんちゃかんちゃら),現在,ITERなどの核融合実験炉の実現に向けた取り組みがすすでいる,しかし,炉の外壁材として求められる要件を考慮すると既存の材料には(なんちゃらかんちゃら)という課題がある.本研究は,(なんか)に注目しこの課題を解決するものである.

ってな感じだ(実際はもちろん課題なんか解決できずに業界を去ったが). 今でもITERでググルと大学当時の知っている人の名前がわんさかでてくる.
そういう関係でITERは馴染み深いのだが,残念ながら日本には来ないとのことだ.

しかし,この記事をみるに10年近くたっても,まだ場所が決まりそうとかいうところで,この研究のスパンの長さに驚いた. 実際,線表を見ると,1986年から2041年まで引っ張ってある.設計工程だけで2000人年かかっているようだ.

進捗管理をする人も大変だろう.