プレイオフが始まります

NHLもシーズンが終了し、プレイオフが始まりますね。

今年は、ずいぶんハイスコアなゲームの多いシーズンになり、スコアリングスタッツも以前に比べてハイレベルになりました。実際、あまり見ていても面白くないニュートラル・ゾーン・トラップ同士の手堅い守り合いの試合による人気減の打開策のために、今年は敢えてオフェンスに有利になるような様々なルールの変更がなされています。
私自身は、その中で、センターラインパスの廃止が最も大きい原因だと思っていました。しかし、事情通によるとオブストラクションに対する厳格なペナルティの適応が最も効いていたそうです。確かに、そのおかげで、フィジカルには弱いがスピードのあるヨーロピアンがスコアリングスタッツを大きく伸ばしていますし、また、レギュラーシーズン開始当時の狂ったようなハイスコアがだんだん落ち着いてきたのもレフリーが段々ペナルティを取る基準を緩めてきた(これは、日本の野球で、ストライクゾーンを狭くしたりや二段モーションにボークをとるなどが、段々ルールが元に戻ってしまうのと似ています)結果であると考えると理解できます。
さて、すぐプレイオフが始まるわけですが、まず残念なのは私の好きな選手がいるAtlanta Thrashersがたった2ptsの差によって、プレイオフ エリミネーションしたことです。なんとかイースタンカンファレンスの8位に入れると思っていたのですが、最終試合に最下位のキャピタルズに負けたのが痛かった。キャピタルズのオベチキンは神の動きを見せていたので仕方がないとはいえ、残念でした。この借りは、PCのホッケーゲームでしっかり返す予定で、毎日Atlantaで、せっせとシーズンをこなしています ^^)

まあ、仕方がないので、プレイオフに残ったチームとプレイオフに目を向けてみましょうか。最初の16チーム->8チームの戦いで、面白いのはレギュラーシーズンの順位と逆で勝ち上がるチームがあるかどうかでしょう。10年以上もプレイオフを見ていると、おおよそどのようなチームが、サプライズな結果を残すか予想がつきます。簡単に予想しておきましょうか。

Western Conf.

  • DET(1) vs EDM(8): これはさすがにDETでしょう。やはりプレイオフ慣れしてます。アイザーマン最後のシーズンをカップで飾るんだという気持ちがウィングスにはあると思います。
  • DAL(2) vs COL(7):これはわからないです。私はCOLではないかと思っています。DALは、これまで何回も意外な相手に足元をすくわれています。ここはどうもレイオフを引っ張れるキャプテンシーのある選手がいないようなのと、ここぞという時に必ずキーパの調子が悪いという印象があり、安定感がありません。COLは、セオドア次第でしょう。実際、4月に復帰してから、そんなに良い状態にはスタッツ上は見えませんが、セオドアのモントリオール時代のプレイオフの神がかりの動きを見ると期待が残ります。あと、やはりサキックなどスタンレーカップを勝ち続けてきたベテランが残っていることも見逃せません。

←DALのキャプテン マイク モダノ。こいつがどうも頼りない。

  • CAL(3) vs ANA(7): キプラソフ vs ジゲールという過去にプレイオフで神扱いされたキーパ同士の戦いです。まあ、ここは順当にCALといきましょうか。
  • NAS(4) vs SAN(5): NASは、ボクーンがいないのが痛いです。メイソンがその代役を務めるんでしょうが、この手のぱっと出のキーパは、いくらプレイオフ直前に調子が良くても、だめです。 というわけで、SANの勝ち。とは言っても、SANもトリノオリンピックでも(少なくともカナダ戦では)活躍したナバコフが出れるのでしょうか?ただ、スコアリングリーダのソーントン、ゴールリーダのチェーチョー(と呼ぶのか?,Cheechoo、なんかカナダの原住民系の人らしい)のオフェンスは強力なので、大丈夫でしょう。

Eastern Conf.

  • OTT(1) vs TAM(8): 結局のところTAMはカビブリンがいなくなったことが最後まで響きましたね。ようやくのプレイオフです。また、アンドレイチャクのキャプテンシーがなくなったのも問題なのではないでしょうか。なんせ、前キャプテン ルカバリエは、そのあまりのキャプテンとしての不甲斐なさに監督にCマークを剥奪されたぐらいですから。TAMの調子はあまり良いとは思えません。順当にOTTかと。まあそのOTTもHasekが戻れないようなので、カップまでは行かないでしょうが。
  • CAR(2) vs MON(7): これもわからないです。CARは昨年までさっぱりだったのにStaalが入ったからか、急に強くなったチーム。この手のチームはプレイオフまで力を貯めていた老獪なチームに確実に負けてきています。ただ、相手がMONだとなんとも勢いだけでいけるのでは。ということで、CAR
  • NJ(3) vs NYR(6): NJといえばとにかくプレイオフだけやたら強いチーム。今年も健在か。ただ、この力が昨年引退したスコット・スティーブンスのキャプテンシーの賜物であるなら、今年は怪しい。わかりませんね。 NYRはキーパを併用に近い形で使ってきたのでプレイオフで迷いが出るのではないでしょうか。それが不安です。というわけで、NJ

←NYRに立ちはだかるであろうNJのキーパー ブロデュア

  • BUF(4) vs PHI(5): PHIといえば、ごつそうな雰囲気の割りに、とにかくプレイオフでやたら弱いチーム。BUFのいやらしさに負けるのではないですかね。で、BUF

ちなみに今のうちにいっておくと、ことしはEasternに骨太のヤツがいないので、最終的にはDETがEast内でとりこぼさなければ優勝でしょう。

というわけで、DET,COL,CAL,SAN,OTT,CAR,NJ,BUFがあがって来ると予想しました。単純には2^8なわけで、当たれば結構すごい。こういう予想をしておくと一日一日の結果を見るのが楽しくなり当然仕事もはかどりなくなりますが、カナダはそんなもんらしいので、それはカナディアンスタイルということで見逃してください。

みなさんも当然スタンレーカップクレージーと呼ばれるこれからの期間が楽しみでしょうがないと思いますが、応援もほどほどに、仕事中の結果のチェックもほどほどに。突然カナダにいったりしないように。多分券は取れません。


と、なぜか、何か違う人みたいにですます調で書いてみた。スタンレーカップは6月なんだよ。この時期にカナダにいると楽しいだろうなあ。ベルリンなんて行きたくないよ、全く。

P.S.
ホッケーワールド管理人のあの加藤さんによるファーストラウンドの予測。俺の予想と全然説得力が違いますな。けど、CAR vs MONの予想以外はすべて同じ。以外に俺もすごいかも。