ハリケーンズ優勝!

 日本中、いや世界中で今注目されているスポーツイベント「スタンレーカップ」がついに決した。
4vs3の接戦でオイラーズを下してハリケーンズが優勝。ハリケーンズは、前身のハートフォード・ホエーラズ時代を含めてはじめてのスタンレーカップ制覇。

↑キャプテンのブリンダモア。この人もまさか弱小ハリケーンズに入ったときにこのチームでカップを取れるとは思っていなかっただろうなあ。

 ハリケーンズは確かに今年度はレギュラーシーズンから調子が良かった。しかし、ここまで来るとはねえ。
スタンレーカップまで勝ち上がるまで絶対に途中でこけると思っていたけど。

 今から思うとこの勝利は3点のポイントがあると思う。
 1点目はGMの功績。具体的に云えば、途中でトレードで入ってきたマーク・レッキとダグ・ウェイトが見事にプレイオフでフィットしたこと。やはりベテランは大事。特にレッキは、スタンレーカップ優勝経験のある選手が少ない(多分あとはコレイ・スティルマンぐらい)ハリケーンズに安定を与えたに違いない。これが今7戦目での勝ちに特につながっていると思う。ウェイトも基本的には負け犬プレーヤ(弱いチームのお山の大将チック)の割りに今回はがんばったと思う。ただ、ベテランとは思えない凡ミスも目立っていたが。。。
 2点目は監督の采配だろう。これはキーパの使い方に尽きる。最初はレギュラーシーズンの正キーパだったガーバをプレイオフの早々であきらめワードにすっぱりと変更したこと。これが大当たり。さらに再びワードが調子を落としたときに正キーパのガーバを入れて見事な仕事をさせたようなモティベーションの維持はどのようにしたのだろうか。 また、怪我でずっとプレイオフ出れなかったエリック・コールを最後の二試合に投入したのも全員で戦おうというケミストリを高めていたに違いない。
 3点目は守りだ。特にやはりMVPのワードはすごかった。テレビで直に何回か見たが、ポジションニングも良いし、決定的なシュートも素早い反応で止めている。このキーパ5ホールは弱いみたいだが、グローブ側の反応は神に近い感じだった。来年以降ガーバとワードどちらを正キーパで使っていくか楽しみだ。
 まあ、それ以外にも皆がんばった。直にみた中では、ウェスリー。現役プレイヤーで最もスタンレーカップを取ったことないプレイヤだったそうだが、その悔しさが出ていたのか、手堅い守りで止めていた。特にデフェンシブゾーンでの壁際から入ってくるプレイヤーをことごとく体で止めていた ブレット・ヘディカンは、ディフェンスの割りに異様に早い足で相手のパス道をことごとく止めていたし、絶対抜けちゃったよっていう場面で何回も追いついていた。足の速いディフェンスってのもアリだな。アーロン・ワードはたくさん氷にのってがんばっていた(ちょっとミスも多かったが)。 フォワードでは、ブリンダモアは攻め、守りともに光っていた。点も取れるフォワードとは思えないしっかりした バックチェックと相手の攻めだしでのパス塞ぎは、とても俺より年上のプレイヤとは思えない走りまくりようだ。こういう人間がキャプテンだからみんな走らざる得なかったんだろう。後は攻めではやはりエリック・スタール。この人はディフェンシブゾーンからオフェンシブゾーンに入るテンポが良く何の躊躇もなくあっという間に相手陣内に攻め込む。このようなプレイは他にオベチキンぐらいしか見たことがない。将来も楽しみなプレイヤだ。あと目に付いたのは、何でようわからんけど得点に絡んでいるコレイ・スティルマン、意外に守りが手堅かった、レイ・ホイットニー。シュートまで行けばチャンスになるのだがのジャスティン・ウィリアムス。もっとがんばって欲しかった、(けど今日はがんばった)マット・カレン、ひげのマイク・コモドアなど。まあみんなお疲れ様。
 来年も連覇するほどの力があるかは疑問だが、キーパが堅いし、今後も強豪チームとしてしばらくは名をはせるだろう。
 これで今年のアイスホッケーは終了!来年に期待しましょう。もしくはサッカーの一大イベントをやっているらしいからそっちを見ましょうかね。