江原啓之さんを擁護する

週刊文春江原啓之さんのスピリチュアル人生相談を糾弾しているらしい。
文春の言い分はこのとおり(バックナンバー2月1日号参照)

江原啓之 スピリチュアリズムの虚構 「7つの疑問」
(1)「ホスピス建設のために貯金」のはずが豪邸暮らし(2)太っているのは「霊能体質だから」という屁理屈(3)すべてが視えるなら、なぜ捜査協力しないのか(4)一般人は門前払いで有名人ばかり霊視する理由(5)前世や守護霊はどうして中世の賢者や貴族ばかりなのか(6)神道キリスト教を都合よく利用する「神のごった煮」(7)心霊を信じない人は「魂のレベルが低い」と断言できるのか

反論します。

  1. 全財産を投げ打たないとだめですか、そうですか。ホスピス建設のために貯金しつつ豪邸ぐらしはだめですか。 ビルゲイツはだめですか。バフェットもだめですか。。だいたい、自分で金を稼げないような奴に、他人の資産を増やすシステムなんか構築できるはずないんだよ。そうじゃない奴は自分の払った代償の大きさが相手の感じる価値に比例すると思っているたちの悪い奴なんだよ。バフェットも"Price is what you pay, value is what you get"といってそういう奴を愚か者と決め付けているのだ。
  2. あのなあ、彼はたくさん守護霊とか体に抱え込んでいるんだから膨らんでいるに決まっているだろうに。物理習いましたか?ボイルさんに謝れ、シャルルさんにも謝れ。
  3. あのね、君は佐藤優の著書を一冊でも読んだことあるかな。本当にそんなこと出来ることを明らかにしたらインテリジェンスに消されるよ。真実の中に嘘を、嘘の中に真実を。これ、俺たちインテリジェンス界では鉄則。只野係長もそういっていた
  4. バカですか。霊視の持つ力の全体最適の観点でのスループット向上を考えると、一般人の扱いはアウトプットの低い処理だから、江原さんにさせるのはよくないのはわかりきった結論なの。制約理論を少しは勉強したらどうか。
  5. あのねえ、あっちの世界は俺らが思っている以上にすでに格差社会らしいんだよ。格差の低い層の人はあの世界でもひたすらやる気がないわけ。つまり守護霊になる気もないんだよ。もちろん、あなたもそこらのニートが守護霊じゃ困るでしょーに。向こうもその辺りをわかって高い階級の人しか守護霊の仕事を割り当てていないわけ。実際、組織では2割の人間が8割の利益を支えるっていうパレートの法則があるでしょ。霊界も同じこと。彼らの大変さをわかってからものをいいなさい。まあ、彼らには長い歴史で培われたnoble obligementがあるから、大変でもやるんだよ。つまり、少しは西洋史を勉強してからものを言えってこった。。
  6. 神のごった煮って考えているのがおかしい。そもそも神の抽象的的な概念は唯一つの概念。それをどのように具体化して説明するかは、預言者の持つビュー、そして説明する相手によって違うんだよ。だいたい、コミュニケーションとかプレゼンテーションの基礎として伝える相手のプロファイルを考えて、それにあった説明をするべきだと習わなかったかねえ。サラリーマンはそんなことプレゼンテーション研修(初級)で習うよ。
  7. おいおい、日本人として必修科目「ドラゴンクエスト」は終わっているんだろな?レベルが低いとメラもギラもヒャドも出せないだろ。スライムだって倒せない。レベルが低い霊能者はダメなんだよ。スライムぐらい倒せないと生きていけない危険な社会東京で、霊能者として霊を信じないようでは「レベルが低い」と言われても仕方がない。

というわけで、文春の反論はまったくトンチンカンであるが明らかとなった。
俺は、彼の笑顔とマイルドな語り口が好きなので応援したい。ただし、一度もまともに「オーラの泉」なる番組を見たことはない。だってうそ臭いし。