君は足し算の仕方を知っているか?
っていうか、論理的であることってなんで大事なのであろうか?そもそも論理学の基礎を知っている人ならわかると思うが、構文論的には少なくとも∧とか∨とか ⇒の演算は単なる決まりでそれ以上でもそれ以下でもない。
ならば足し算の決まりとか、フィボナッチ数列の決まりによる数列とかと比較して、「何らかの決まりによってある値群を決めるとある値が決まる」という意味では何ら変わらない。じゃあ、なぜ論理的な決まりだけが重宝されるのか。そこには明確な理由があるのだが、それはまたあとで。
で、当然皆さん足し算の仕方を知っていると思うが、そもそも足すものが何か分からないと答えが出ないっていうのは知っているだろ。さらにいえば四則演算ができても、四則演算のうち、どれを使えばいいかすらわからないと、全然求める答えは出ないことも知っているだろう。
しかし、これをモデリングの話にすると結構不思議な状況になる場合が多い。モデリング対象がなにで、どのような理由で、どのモデリング手法を使うのか、それが明確でないままモデリングのやり方だけ学んだらモデリングができると思っていることは、上の例でいうと足し算や四則演算で、何を演算するのか、どの演算をするのかよくわからないまま、演算しようとしているのと同じです。そんなモデリングはモデリングとはいいません。またまた自戒を込めて。