抽象的なソリューションセットの問題点

 CMMIとかSPLとかTOCとかPMBOKとかに代表される「抽象的に定義された問題に対する抽象的なソリューションセット」って、そもそもそのソリューションセットをインスタンス化することが非常に困難なので、ややもすると、ソリューションセットの任意のインスタンスを作ることで精一杯になってしまい、具体的な本来解くべき問題に対する適切な具体的なソリューションセットのインスタンスを構築することに失敗することが多い。

 上の段落から示唆されるように、失敗を回避するために重要なことは、「抽象的な問題定義を現実に合わせて正確に問題定義インスタンスにすること」であると思うのだが、それをせずにソリューションのインスタンス化に突っ走る傾向が見られると、もうそれは確実に失敗(≒形骸化)すると思う。

 まあ、「そこでコンサルタントの出番ですよ、奥さん」となるわけなので、持ちつ持たれつなんだけど。