『「3割が“心の病”、5割が予備軍」――の衝撃』

『「3割が“心の病”、5割が予備軍」――の衝撃』

 先日、メンタルヘルス関連サービスを手がけるアドバンテッジ リスク マネジメ
ントが「IT・通信業界の従業員のストレスレベルが他の業界に比べて高い」という
調査結果を発表した。この結果を見て、3カ月前に受けた“衝撃”を思い出した。
それは、日経コンピュータがITproと共同で実施した「心の病に関する調査」の結果
を集計したときに受けたもの。回答者1421人のうち3割が「心の病と診断されたこと
がある」、5割弱が「診断されたことはないが、不安を感じたことがある」と答えた
のだ。
 ITproは、IT(情報技術)にかかわる方々に向けた専門情報サイト。そこでの調査
なので、システム・インテグレータやメーカー、通信事業者に勤める人、ユーザー
企業で情報システム部門に所属する人などが回答の中心となる。やはり、IT・通信
業界の人のストレスレベルは高いのかもしれない。
 もちろん、Webで不特定多数に向けて実施した調査なので、このテーマに関心を
持っていたり、身近に感じたりしている人が回答する。数字は実態よりも上ブレする
可能性はある。それでも、3割、5割という数に「ここまで多いのか」と驚きを隠せ
なかった。さらに「勤務先で心の病にかかっている人はいますか」の問いに対して
は68.9%が「いる」と答えた(総回答数は1375人)。残りがすべて「いない」では
ない。20%以上が「わからない」と答えており、「いない」と明確に回答したのは
7.1%にすぎなかった。

自分自身も上司も部下も周りの人もみんな含めて見てて誰でもなりそうと感じる。昔は職場においてなぜ心の病が問題にならないような状況で維持できたのか、逆にものすごーく謎だ。仕事していると、職場の一定数は心の病にならざるえないと思う環境だが、これは普通ではないのかね。