今回の発作の前兆

 そういうわけでてんかんの発作で先週の火曜日の夜に会社で倒れた。会社の上司、同僚に迷惑かけまくった。全国多数のてんかんの人や自分自身のために状況を記録しておこう。

この2,3週間

 この2,3週間嫌な気がしていた。具体的な兆候としては、1) 物をやたら落とす、2) あり得ないぐらい悪い夢をみまくる、3) デジャブが多い、4) やたら疲れる。これらは兆候として確率高いのだが、だからといって何かすればいいというわけでないからなあ。
 7月に入って酒を一切飲まず医者にもしかしたらてんかんじゃなくてアルコール離脱症状だと言われてそれを信じたい気持ちもありアルコールを飲んでいないので発作は起きないとタカをくくっていた。で、デパケンパキシルを半分に減らしていた。結局それが原因だったんだろうな。

当日

 当日の夕方まずいと思った。というのも、午後5時頃、抽象的な概念が突然理解できなくなった気がした。これが単なる疲れからの気持ちなのかなと思ってほっておいた。だが、7時頃いつもの、「あれ、歌ってどういう概念だっけ?2pacって歌を歌っているけど歌って何だっけ?」(なぜか必ずこれ)と思い、その頃には他のすべての抽象概念が理解できなくなる。その時、時計を見ておこうと思ってみたら7時10分。で、周りの話を聞くに7時半頃に倒れたらしい。後はいつも通り。気づいたらいつも一緒に仕事してくれている人がいることに病院で気づいた。本当に迷惑かけまくり。

次の日以降

 次の日以降今日まで寝まくりました。5日で70時間ぐらい寝ていたのではないだろうか。ただ、残念ながら起きている時の記憶はほとんどない。今度はとにかく寝る+記憶が全く残らないというタイプの発作だったらしい。ようやく今普通になったがこれだけ記憶がないと明日以降会社に行くのが怖いなあ。ほとんど覚えてないから、いつものようにまたしばらくは資料を見て過去を思い出す作業を踏まなくてはならんな。

結局

 結局、せっかくアルコールを止めたのになんだったんだろうか。がっくりきたよ。実際、29あたりでてんかん発作の症状が出て、以降治る気配がない。自分の意志でないところで倒れる。生命保険はもう入れないし、献血できないし、障害者手帳もらえるし、車の運転はできないし、10年前から考えると驚く状況ではある。単なる老化なのかもしれないが、俺は見た物を忘れるってことはあり得なかった。ほとんど写真のように覚えていた。それが薬を飲み出してから、基本物を覚えることができない。そして、創造的、はちゃめちゃなな発想は一切できなくなった気がする。すごいイラつく。今はただ過去の知識の積み上げをきっちりすることで価値を高める作業を探していくしかない。

世の中と私

 世の中のほとんど人がてんかんの発作がないだろう。そして、てんかんの薬のあり得ない様々な副作用に悩む必要もない。このいらつきは他人はわからんだろうし、この競争社会どういう理由であれ、歩みを止めた人に待っているのは、ただ、冷たい目線かさよならの紙きれだ。こんなことで自分を嫌になっている場合でない。家族のためにもがんばらければならん。しかし何だかなあという感じではある。とは言っても俺の人生はそういうもんになってしまったわけだし、まあ、気長に治さないとな。