Adam Bosworth

ICSOC04でのAdam Bosworthの講演
ICSOCには参加した人が近くにいたのだが,いまいち報告なし.だから,Adam Bosworth(簡単に言うとMSでIE4作った人,BEAにもいた.今はGoogle)が,ICSOCで講演していたことは始めて知った.

講演内容は,抽象的かつ複雑な仕様のものより,単純なものが使われるよ.論点的にはよくある話.ちょっとblogを見るだけでは,全体としてこの人が何をいいたかったのかちょっとわからなかった.

数年前,HTMLは単純すぎて使われないだろうといった人が,またしてもXML over HTTPは,単純すぎてうまくいかないだろうと言っている.HTMLは単純だからこそ成功したにもかかわらずだ.
SOAPスキーマなどがあって初めてうまくいくのだと言っている. しかし,XMLのすばらしさは,自己記述性である.RDFが好きな連中はこのことがわかってない.彼は未だに形にならない「何か」,つまり,「絶対的真理」を見つけることに囚われてしまっているからだ.XMLにはセマンティクスがないから成功しないっていうことは,RDBやテキスト検索にセマンティクスがないから成功しなかったと言うぐらい馬鹿げている.
しかし,実はXMLにセマンティクスが存在しないことが,実は重要である.というのも,XMLを絶対的な方法で扱うのは,昔から,そして今も不可能なのだ.だから,インフォパスを使って情報を編集すると,非常に違和感を覚える操作になってしまうのである.(#インフォパスは,XMLメッセージのスキーマに対して操作画面を割り当てるという概念を採用している)
比べると,RSSモデルは,対象に対する皆が知っている属性を任意に持つことが出来るというものだ.たとえば,名前や説明,リンク,MIMEタイプ,サイズなどである.RSSモデルは,HTMLと同様に十分である.また,HTMLのように必要なら拡張できる.ただ,多くの人はこれをやらない.
ブログリーダツールやアグリゲートツールは,ユーザに簡単にコンテンツを示し,情報にある本当の価値を理解させることが出来る.そうだ,ブロッグリーダとインフォパスにはもう一つの違いがある.ブログリーダツールは,タダである.ブロッグリーダツールの開発者は,そのツールよりツールが見せるコンテンツに価値を置くべきであることを理解している..

- ICSOC04でのAdam Bosworthの講演の一部を意訳

RSS, XML over HTTPなどが良し,WS-*,RDF,XML SCHEMAなどがダメ
とうい話になる.(RDFWebサービスを一緒くたに扱うのもどうかと思うが)簡単に扱えるRSSが良く使われるってことは真理だと思うのだが,どうのこうのっていうより,ものには得意分野ってものがある.たとえば企業システムってのは根本的に複雑なものであって,その複雑性を人が扱える程度に構造化/抽象化していかないといけないものである.なのでWS-*やXML SCHEMAなどの制約を強くし,融通を効かなくする仕様は必要であるのではと思う.全面的にこの話には賛同できない.

ただ,RDFがなぜだめなのか,XML SCHEMAってどういう問題があるかって事に対して,ちょっと理解ができた.それは後ほど.しかし,「XMLのすばらしさは,自己記述性」ってWhy?ってのが,結局本質的にはわかってない私であった.
「電話にはすぐ出ましょう」社保庁がマナー3か条策定

「呼び出し音(ベル)が鳴ったら、すぐに電話に出ましょう」「出るときは、所属名と自分の名前を名乗りましょう」「電話は、切るまでが会話です」
 社会保険庁は2日、電話と窓口対応について「マナー3か条」を策定し、庁内の部課長や全国の社会保険事務局長などに通達した。

「電話は、切るまでが会話です」→ 「家に帰るまでが,遠足です」みたいだな.
しかし,みんな「校長先生は,「家に帰るまでが,遠足です」」って言うってことになっているし,俺もそう思っているが,実際聞いたことある人はいるのかな.

Image Quiz
mixi: ryuさん-> sandoさんから
グーグルの画像検索の結果から,その検索単語を類推するクイズ.
イデアが最高.