「研修医は労働者」と初認定

「研修医は労働者」と初認定

1998年8月に急死した関西医科大付属病院(大阪府守口市)の研修医森大仁(ひろひと)さん(当時26歳)の遺族が、「最低賃金に満たない給料で働かされた」として、同医大に未払い賃金約59万円の支払いを求めた訴訟の上告審判決が3日、最高裁第2小法廷であった。
 あいまいな身分のまま医療機関で働く研修医を「労働者」と認めた最高裁の初判断。研修医は全国で約1万5000人に上り、過酷な勤務実態が医療ミスにつながっていると指摘されてきたが、判決は待遇の改善を促しそうだ。

研修医自身を労働者と認めないことによって,様々な労働者としての権利を与えなくてよい,だから研修医かわいそうという話もある.けど,これって,「医療の労働者でない人,たとえば,善意のボランティアか何かの人が治療している」って想定なんだろうか. だとすると,治療に問題があった場合の責任問題がすごいうやむやになってしまいそうという意味で,医療を受ける側としてもやだなあ.