本田さん

ようやく平熱になったので頭がアイドルしだす.

本田美奈子さん:私の印象は,最初はちょっと派手でOneway generationな前向きアイドル,次のロックに傾倒(たしか俺が週刊FMを読んでいた時にQueenのブライアン メイが彼女に曲を提供したって話は,当時は呆然とした),そして次にミュージカル歌手,そして白い巨塔に影響されたのかのアメージンググレースと,なんか時流に乗るなあと言うイメージしかなかった.


しかし,驚くことに38歳の若さ突然亡くなった.


そして,亡くなって改めてこの人がちょっとわかった気がする.

・ 本当に歌うことが好きだったんだ. そのために自らのインスピレーションでやりたいことに対して全力がんばってやってきた人なんだ. そういう人は2chな人にはその節操のなさを冷笑される対象になると思う. けど,本当にがんばっている人は,ある意味外野的にはこういう見え方になるのかもしれない.

・ 訃報を言う人言う人,みんな自分と美奈子さんとの気持ちの思い出を語っているのだ. 普通,こういう場合ってステレオタイプな個人の実績と過去の栄光をたたえるだけのコメントが多い. けどみんな美奈子さんの人となり,そして,それに対比して今の自分っていったい?ってことをオーバーラップしながら話していた.これは深い付き合いをしていてこそ出来ることなんだろう.


美奈子さんってのは,本当に歌うことが好きで,そして人に対しても仕事に対しても真摯に生きてきた人なんだな. 合掌

# 最後に.
どの追悼番組を見ても「すばらしい歌姫が天に召された」的な構成.この人は確かに歌はうまかったけど,それが本質なのか.
俺は,「人間として本当にすばらしい人を私たちは失った.その人は歌も本当にうまかった」が本当の捕らえ方だと思う.ああいう,ステレオタイプな構成は腹立たしい.