新聞を構造的に読む
ってなわけで、帰りはのぞみで帰ってきたのだが、うかつにもホテルに本を忘れるは、iPodの電源は切れるはで、のぞみの中で無性に暇になる。しょうがないので、「明日からじゃんけんはすべて勝てる人間になったら、それは幸せになるのだろうか」、「けん玉日本代表だったら、荒川静香の活躍を見て、自分を振り返りどう思うのだろうか」とかいろいろ思考実験をしてみるが、米原を過ぎたあたりで飽きる。
で、持っていた朝日新聞を死ぬほど読むことにした。けど、普通に読んだだけでは名古屋までもちそうにないので、今回は内容には注目せず、1000文字以内のベタ記事に注目して一記事、一記事がどのような構造を持っているか、調査してみた。
小田原あたりまでの熟読の結果、新聞は大概以下のような内容の段落から構成されていることがわかった。
- 導入
- 記事の全体を現す5W1H的な事実
- 次からは、事実を何らかのより大きな事象の一部分として読み解く「外部関連モデル」と事実の詳細に焦点を当てる「内部構造モデル」から構成される
- 事実の外部関連モデル
- その事実に至るまでの時系列的な経緯
- その事実がなぜ起こったのかという原因ー結果の説明
- 事実の内部構造モデル
- 事実を詳細化、分類化、定量化した内容
- 事実の例
- 事実に難しい言葉が入っていたら、その言葉の解説
- その事実をどのようにして調べたのかという手法の説明
- ステークホルダによる事実の印象を表すコメント
- 最後ほうは、今後の話が中心、ただし特に外国の話やどうでもいい3面記事はこの部分がない。
- 今後の事実の展開に対する記者の意見、ただし絶対断言しない。
- 事実を改善する必要がある場合は、ステークホルダによる事実への対策のコメント
まあ、1000文字以内の新聞記事屋さんになるなら、これさえ覚えておけば良いってこった。ただ、たとえば、「〜というような批判は避けられない」、とか「庶民から〜いう意見が聞こえてきそうだ。」とか新聞独特の言い回しなど、記事の内容の構造に対しては「アスペクト」として捉えることが出来るような点については今回は不明だったので、次の機会に調査してみよ。
いやあ、ぐっすり眠れた次の日は気持ちがいいね。本当久しぶり。