制約理論について素人が勉強を始めるの巻

テグレトール/アレビアチン/エクセグランの呪縛から開放されて多少頭が動くようになってきた。とにかく、一日中徹夜明けの眠気と酒を飲んで昨日のことを全然覚えてないんですけどみたいな毎日が続く状態でなくなったのは、かなり大きい。自分が出したメールとかパワポを見て、へー俺、昨日こんなことやってたんだとか知る感覚は、引継ぎと形式知化の重要性は理解したが、不便極まりないのだ。

 で、今までのあまりのボーっとした生き方を反省しAge of EmpiresIIIをしたい欲求を抑えていろいろ勉強。
とりあえず周りで話題になっている制約理論について言葉のうわっつらな意味だけでも知ろうと安直にも
Webで調査。(うわあ、安直だ)
基本的に

  1. [基本原理」企業価値(継続的な高利益構造も保持していること)を上昇させる方法としての理論的基盤として、「制約条件」を最大限活かすという発想の正しさへの納得をする。そして、どういうモデルのビジネスに対してこの理論は役にたつのかの制約を知る。(http://hrm.jmam.co.jp/consultant/toc4.html)
  2. [定量化、分析] 制約理論を基礎とした改善を定量評価するための会計手法としてのスループット会計、そして過去の会計方法との差異(http://hrm.jmam.co.jp/consultant/toc5.html)
  3. [実践、執行、プラクティス] 上記、理論がわかった場合の具体的な導入に関するプラクティス(http://hrm.jmam.co.jp/consultant/toc2.htm)(http://hrm.jmam.co.jp/consultant/toc6.html)

というあたりをまあ上辺だけでも知っておきましょうということにした。眺めました。なんか雰囲気はわかったがわからないことだらけ。
とりあえず1に関してのコメント。
 要するに、見る限りでは、問題の解決において、「プロセスを変革すべきなのか」「プロセスを改善すべきなのか」の選択をする方法ではないらしことには注意したほうがいいだろう。これは、後者と決めた場合に使うものであるということになるところがポイントか。ちょっと詳しく書いてみよう。
 まず、この方法の目指すものが現状プロセスの改善であるということは理解した。つまり、この理論って「そもそも現在のプロセスが根本的に間違っている」ということは見出せないよねー。いわゆる、「一方、ソ連は鉛筆を使った」的な全く新しいやり方を見つけるための方法でないことは確か。それどころか「プロセスをこう変え(新しいプロセスを入れるとか、組み替えるとか、なくすとか、プロセスの入出力を違うものにするとか)たらいいんじゃない」ということに対しても無力かもしれない。(これは、ステップのひとつである「制約条件以外を制約条件に従属させる」の具体的することがわかってないからなんともいえないが)。改善の手法なのだから当然なのであるが、そこは肝に銘じておかなければならない。
 二点目。一点目にも関係するが、これは、適応するビジネスのプロセスがきっちり構造化定義され、かつ安定していないと効果が薄いね。結局、導入が効果的であるかどうかは、長期的に安定なプロセスを定義できるかということに依存すると思う。プロセス設計は、最低限、最終成果物とそれを生み出すための入力成果物、そしてあるべき中間成果物を決めて、その途中変換作業を決めるというステップをたどるんだろう。そういう中で、たとえば、私が大学時代に多少勉強した、化学プラント設計。化学物質のプラント設計の場合、作りたい最終化合物を決めると、どんな薬品をどのタイミングで混ぜて、どのタイミングで熱して、どのタイミングで触媒に通して。。。とかは実験室で決めることができ、容易にプラントのプロセスの選択肢を狭めることが出来る。だから、プロセス設計も比較的楽だし、決めたプロセスは安定しているだろう。つまり、典型的にこの理論が利用できる部類に入ると思う。しかし、システム開発プロセルを例にすると、どのようなプロセスが良いか、それ自身も比較的まだ議論の対象になりがちなので、その点でこの理論の効果を高めるためには、プロセスの不安定さがひとつのリスクになるかもしれない。たしか近くの偉い人や後輩がそういっていたな。
 次に2。会計との絡み。これに関しては最近俺を悩ませるバランススコアカードの話とも関係するので、明日にゆっくり考えよう。とりあえず、書いてあることは当たり前なのだが、なぜその当たり前を今まで誰もやらなかったのかが鍵になると思う。後はプライシング戦略の問題に、かなり影響を与えそうな話が書いてあるのに、そこを言及してない点は不思議だ。
 が、今日はホイチョイを読破したいのでこの辺で。