WCEを声高に叫ぶ経営者について

ホワイトカラーエグゼンプション(以下WCEについて)
アンカテ(Uncategorizable Blog)さんは,最近ちょっと切れ味が落ちたかなと思っていたが,やっぱいいことを言う.
もちろん,生産性の低い社員に行っていたお金を有能な社員に振り分けるという至極当然の動機はあるのかもしれんが,経営者はWCEを導入する前にすることがあるだろという気持ちがずっとあった.その感覚がすっきりした.いわゆるはてブでいうことろの「お前がいうな」って事だったんだな.

残業代を払えない経営者は無能である

1. 労働が価値を生まないのは労働者が無能であるから
2. 労働が価値を生まないのは経営者が無能であるから

個別には労働者が無能だから価値が生まれないケースもあるだろうが、日本全体の問題として考えるなら、大きな要因は2である。「国際競争力の強化」とか言うけど、その言い訳がそのまま事情を暴露している。学ぶ機会や情報の少ない発展途上国の労働力より、はるかに優秀な労働力を大量に与えられていて、それに見当った価値を生み出す場を創り出せない経営者は無能だ。

労働者は怒り団結すべきだけど、怒るのは、経営者が強欲であることに対して怒るのではなくて、経営者が無能であることに怒るべきだ。

自分は今の会社の経営者や環境にはなんら文句はないが,世間一般で声高にWCEを叫ぶ経営者に聞かせてやりたいものだ.