なぜ,なぜは5回問うのか

なぜ,なぜは5回問うのか.4回じゃなくて6回でもなくて5回なのか.
 もちろん5回という数字に大きな意味はなくて,5回ぐらい問うとトヨタでは改善のための根本原因にたどり着いていたのだろう*1.とか安易に言ってしまうが,根本原因の「根本」の判定基準ってなんだろうか.最近,安易には使わないようにしている言葉として「本質」という言葉があるが,「根本」もいまいちよくわからない言葉だなあと思う.実は,本当にマトリョーシカのごとく5個目に必ず根本さんが現れるものだったりして.

 ついでにいうと,一般的に何らかの改善において,「根本的」といわれる原因を直したほうがいい理由はなぜなんだろうか.「根本的な原因」を直したほうが「表面的な対処」より長期的には必ずコストが安いことが明らかだからなのだろうか.実は根本を考えると,場合によって「根本的な原因」を対処したほうがよいのか,「表面的な対処」をしたほうがいいのかのコスト比較によって対処すべきなんじゃないだろうかと思うときがある.
 とか考えていると訳わかんなくなって,夜良く眠れていいです.

*1:一説には,片手に指が5本ある人の割合が世界では統計的に多い(※ Political Correctnessな表現)ので,説明の際に根本まで原因を探る時には指を数えていこうと説いたのが始まりといわれています