ヨーロッパ人はgoogleが嫌い?

また、山形さんのblogから。
グーグルが欧州ロビイスト募集中ですわよ、奥様。

小ネタ。グーグルがこんな求人広告を出していたよ。
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さて募集されているのはヨーロッパの公共政策と政府関係を担当する弁護士チーム。要するにヨーロッパ向けのロビイストってことですな。中身は、プライバシー、表現の自由著作権、競争、セキュリティ、オンラインコンテンツの規制、広告と技術に関してあれこれ旗振り役をする、というもの。なるほどね。

実際、自分の極端に狭いサーベイによる強引な結論からはヨーロッパ人はgmailとか嫌いみたいだ。これは、先日ヨーロッパ人4人とメーラ話になった時にわかった話だ。先日ベルリンに行って、向こうの研究者と仕事して、最後にお別れの際の夕食。その時に向こうの研究者同士が自分のメールのSPAMフィルタがショボイという話になって盛り上がっていた。俺は、こういう世間話が最も苦手、特にすでに3,4人が英語で話で盛り上がっているところに自分の話で切り込んで輪に入るパターンが出来ない。でも、そういう場合でも笑い話のひとつやそこらとらんと思い、過去を思い出して→ストーリを組み立てて→頭で英訳して→暗記して、さも普通に思い出した風

(自分:) そうそう、この前こんなことがあったんだよ。
(相手:) なんだい
(自分:こっから実際は暗記を棒読み) 自分が使っているメーラのSPAMフィルタはcoolで9割以上はじいてくれるんだ。
(相手:)それはすごいね。なんていうメーラだい?秀丸メール?知らないなそんなメーラ。
(自分:)けど、そのメーラのフィルタは"Congratulation!"で始まるメールは、すべてSPAMと判断するんだよね*1。だから、この前論文が通ったというメールがSPAM扱いされて*2捨ててしまっていたんだ。だから、論文が落ちたんだと思って、しばらくへこんでたよ。←これは実話
(相手:) そりゃ、災難だったな、ははは

となり、なんかいい感じで笑ってもらい、途中から輪に入るパターンが出来て結構気持ちがよかった。で、調子に乗っていろいろ話していて、gmailのフィルタ使えばいいじゃんという話をしていたのだが、目の前にいた4人全員gmailは一切使っていないという。その理由は「プライバシーを考えると使う気にならないでしょ」とのこと。さも当然のように。なんとなく同じことをマイクロソフトがやると俺も嫌な気がするがgoogleならいいじゃん、って漠然と思っていたが、目の前の4人にはそうではなかったんだなあ。
というわけで、単に英語で盛り上がっている連中に途中から入るパターンが出来てうれしかったついでにわかった、たった4人のサーベイによる「ヨーロッパ人はgmailが嫌い」の一例でした。

*1:実際海外の宝くじ系のSPAMはこの言葉で始まる

*2:国際学会の論文の通った時のメールも同じ言葉で始まる