ドバイ 砂漠にわき出た巨大マネー

NHKスペシャル 沸騰都市 第1回「ドバイ 砂漠にわき出た巨大マネー
 面白い。これが「箱物事業」で金をばらまき、「バブルが崩壊するまで土地価格を跳ね上げるづける」っていうどっかで聞いた継続的なビジネスとしてはどうしようもなくダメであるモデルである以外でなんであろうか。この国、石油が枯渇して次に目をつけたのが土地。土地を切り売りしているということのようだ。あのー、土地も枯渇するって知らないのかいな。
 で、彼らが言うに、これからは「金融」と「観光」で儲けるそうな。せっせとロックフェラービルを買収したり、シーガイアとかハウステンボスでも作ってくれ。このビジネスモデル10年で滅びるな。もちろん、それを予測して逃げ切れるやつが勝ち組なんだろうし、彼らはそれぐらい考えているだろうけどね。
 箱物事業なんか、所詮箱物の本来の価値*1を算出せずに箱作るから、箱なんか単なる昔あった地域振興券と全く変わらないんだよ。昔は、ダムとかそれなりに継続的な価値を生み出す資産としての箱物を作る余地があったから箱物に意味があったんだよね。それがなぜか知らない間に箱物作れば儲かるとか乗数効果とかいうわけのわからん効果を考えた馬鹿がいるから余計訳が分からなくなっている。 まったくルーズベルトに謝れってことだ。

*1:DCF的に考えてみると良い。その箱物が赤字を垂らし続けるだけなら、その箱物の価値はマイナスだが、資産としての計算はプラスになるから景気があがるように見えるだけだ。そんな箱を乗数効果の起点にすることはちゃんちゃらおかしいし、DCFモデル的に言えば時価総額は明らかにゼロ以下なんじゃないか