Universal Studio Japan

Universal Studioが好きだ。ロスにあるのもオーランドにあるのも行ったことがある。もちろん大阪のも。
ジュラシックパーク・ライドやバックトゥザフューチャーの乗り物とか映画系の物はアメリカのものも大阪の物も大概同じ。E.T.のアトラクションが限りなくトホホなのは同じだし、ジュラシックパーク・ライドはおそらく全長が大阪の方が3割ぐらい小さいぐらいでまあ同じ。
 ただ、両者の圧倒的な違いは、大阪の物は、かなり「Universal Studio作映画の体験ができる」という当初のテーマパークのコンセプトから離れて行ってしまっているところだ。キャラクターを見るとセサミストリートスヌーピーとかキティちゃんとか、すでに「反ディズニー連合」というべき状態で戦っている。 もうドラえもんとかクレヨンしんちゃんとか出てくる日も近いであろう。さらに、すでにキャラクターですらない観月ありささんが宣伝側として積極的に関与している(雑誌とかに芸能人がUSJの楽しみ方を発見するとか言う記事で登場するのとは根本的に違うことに注意)。完全にテーマコンセプトが揺らいでいる。同じ事をディズニーランドがやることを想像すると、これがありえないことがわかるであろう。
 実際、これがかなりビジネスとしては長期的に危険なことをしていること、夢とか非日常を感じにくる客の立場から見てもあり得ないことであることが分かると思う。が、逆にこういうがトホホ感や裏事情が見え隠れしているところが俺は好きなのだ。
 だいたいUSJって園内から普通に阪神高速が見えるところですでに愕然なので魅力的なのだが。これも、一方のディズニーシーのこの写真を見れば、コンセプトを守ることの大事さをどの程度真剣に考えているのかがわかる。写真では長い直線のロジスティクス用の道路があることがわかる。しかし、行ったことある人は分かる思うけど、この道路の存在すらディズニーシーの入場者は気づかない。だって、「止まれ」って書いてあるところをディズニーシーで見たことありますか?、写真を拡大して細かく見ると、そのための工夫がいろいろされていることがわかる。さすがディズニー。
 もちろんこれは、USJが本社からかなり独立した運営を任されているんだろうなという事でもある。うまくいけばセブンイレブンのように、だめになるアメリカの方を同じやりかたで立て直すということもあるかもしれない。
 しかし、根っからのB級な人間だな、俺って。