ソフトウェア工学の基礎

最近よく読む本:

ソフトウェア工学の基礎

この本が、俺にとってよいのは、この本がソフトウェア工学の歴史について書かれている(先生自身がそれを意図しているとは思えないが)ことだ。

私自身、大学は情報系でないのもあり、基礎がさっぱりなかったわけで、この業界で物心がついた時にはC++,Javaといったオブジェクト指向言語マンセー。なんで、基本的にはオブジェクト指向言語や設計が考えのベースなわけだ。

最近、なぜかオブジェクト指向はダメ(大規模開発には向かない)で、それより古い理論がいいんじゃん的な仕事が多くて、それらの知識を知るに、「っていうか、オブジェクト指向でいうとあれだよね」って思いがあり、なぜオブジェクト指向がダメかいまいちわかりませんでした。

たとえば、構造化分析(DFD)、意味データモデル(ER)、AIにおける知識表現(フレーム、スロットなどの考え方)などなど。。。

ということで、この本は過去の理論が一通り記述してあるのでありがたいです。

おおざっぱに個人的な感想で言うと、「全部オブジェクト指向に統合されてるやんか。」

まあ、統合されちゃって、どこにどう使えば適切なのかが、わからん人が多いところに問題があるんでしょう。 UMLばかりが先行して認識されたので、本来のツールの使い方を正しくわかっていない感じで導入されている気が。 例えば、職人芸のような見事な表がWord使って書かれていたり、定型報告書のテンプレートがパワポだったり、そんな感じのミスマッチが生まれているので、オブジェクト指向ダメじゃん感があるのかも。

あと、この本はなぜかニホンゴ好き。以下の訳語は何でしょう?(直訳やんってのが多いけど)
1. 極端プログラミング
2. 落水型モデル
3. 系列図
4. 見張り
5. プールのコース
6. 建築様式