Evaluation

というわけで,評価の話.



研究すると常にまとわりつくのが評価の話.論文のシンタックスに沿うと5,6章に評価がないとまずいわけだが,本当に必要なのか.

私のなかで今やっている研究は,以下のような感じだ

1. 現実の「状況」と「問題」をはっきりする
2. 現実をある一定の観点で抽象化する規則をつくり,それに併せて「状況」と「問題」をモデル化する.
3. モデル化された「事象」をベースに何らかの「回答」を与える
4. 回答を抽象化した観点の逆関数のような感じで具体化し,具体化した「事象」で評価する
5. 評価が,回答から想像する内容で正しければ,やったー!

けどね.


コンピュータサイエンスって結構2⇒3は当たり前のことが多いわけ. 2のモデルで3をしたら,そりゃ良くなるよ.ってのが演繹的にわかる.っていうか,3は,2のモデルから得られた単なる定理である場合が多い.たとえばね,直列に仕事をしていたら,遅いです.なんで,並列に処理できるようにしました.で,評価したら確かにそうでした.って. そりゃそうだろう.そういうのニュートン算」っていいましたから,残念ーー

ポイントは2とか4とか「そのモデル化が本当に正しいの?」ってところなんじゃん?ってのが多い.
性能で言えば,「っていうか,もしその評価でうまく行かなければ,それは単なる”TCPのコネクション設定のデフォルトがわるいんじゃん?”とか”ていうかJavaのヒープ領域の設定が悪いじゃん?”」ってのがあまりにおおいわけ.よーわからんミドルウェアに引っ張られる評価って何さ.

なんか,昔やっていた工学とは違うんだよねえ. そこをしっかりdiscussionに書くのがいいのかもね.