プロジェクトマネージメントとソフトウェア工学

 柄にもなく、最近、暇な時にPMBOKなプロジェクトマネージメントの本の超入門書を読んでいる。PMBOKな言葉ぐらいは覚えた。
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 で、思ったのが、プロジェクトマネージメントとソフトウェア工学の関係はどうなのかということ。
プロジェクトマネージメントがソフトウェア工学を含むものなのであろうか。具体的に言うと、ソフトウェア開発のマネージメントは、プロジェクトマネージメントの一つのインスタンスであり、ソフトウェア工学は、そのインスタンスドメインにのみに特化された有力な品質管理手法であったり、コスト見積もり手法であったり、スケジュール管理手法であったりを研究する学問なのであろうか。そうであるなら、プロジェクトマネージメントの考え方を知らずにソフトウェア工学を研究するというのは、お笑い以外何者でもなくなってしまう。
 いや、そうではなくて、プロジェクトマネージメントの領域とソフトウェア工学の領域は直交の関係にあるのであろうか、ならば、PMの知識がなくてもソフトウェア工学を研究している意義はある。SWEBOKさえ抑えておけば基礎的な知識体系は獲得でき、研究も発展させることができるのである。
 どっちだろうか。今は後者の立場で研究をしている。SEの研究会とかでもPMの知識なんか関係なさそうな研究が数多く出ている。しかし、今日、とある開発案件をプロジェクトマネージメントの立場からいろいろ分析した話を聞いて、やっぱ、後者の立場はまずいんじゃないかとまじめに考えてしまった。
 海外のSEの研究者たちはどうなんだろう。そのあたりも調べたいところだ。