洗顔料に見るブランドの威力
俺に近い人ほど気づかないとは思うが、俺は毎日スクラブ入りの洗顔フォームで顔を洗っている。で、それがなくなったので、さっきコンビニに買いに行った。コンビニには2種類あり、DHCの薬用洗顔フォーム(¥840,50g)とMen's Bioreスクラブ入り(¥390,100g)。
いくらDHC*1が薬用とはいえ、効果なんか同じようなものだろうし、この価格の差はなんだ。はっきりいって、いわゆる原価なんてどちらもクソみたいな金額だろう。なのに、DHCは4倍近い値段をつけている。商品入れ替えの激しいコンビニにどちらも売っているぐらいだから、どちらも実際に売れているんだろう。つまりDHCのほうが4倍も高いにもかかわらず、なんかDHCが作っているぐらいだからヨサゲかいねということで買う人がいるということだ。
実際、長期的に見て、どちらが利益が出ているのかな。ブランドというのは資産的価値があって、最初に投資しそれが成功したら、その後は利益率が高い商売ができるものなのかもしれない。 利益率の高いソフトウェア開発の形態を考える上で「ブランド戦略が必要」という人は、こういう例から発想を得ているんだろうねえ。俺には全然まだ理解できない世界だけどさ。
けど、成功例だけ見て乗っかるのは危険だ。こういうブランドで高い利益率を勝ち取るってのは、それはそれで、難しいからこそ、うまみがあり一部の人しかできないことには注意する必要があると思う。みんながみんな再春館製薬所になってドモホルンリンクルを作るわけにはいかないのだ。
*1:何回もいうが、DHCは大学翻訳センタの略。昔は学生がはじめた翻訳会社だった。このビジネスの柔軟性はなんなんだ