RFID2.0に向けたプラットフォームを提唱するNTTデータ

 RFIDをさまざまな利用形態で用いようと挑戦するNTTデータの河西氏のインタビュー記事RFIDRFIDという単一の機能を持つ一デバイスとして捕らえるのではなく、もっと大きな、たとえば社会のインフラを構築するようなアーキテクチャやシステムの一部として捕らえようとした考え方の紹介、そして、実証実験などに基づいたフィードバックなどによって、その考え方をどのように進化させてきたかについて語っている(その結果がRFID2.0)。で、河西氏はNTTデータの提唱するRFID環境の現在形を"RFID2.0"としたことに関して、インタビュー記事中で、以下のように発言されている。

河西 NTTデータとしては、RFIDがクローズドかつ局所的な使われ方から、より社会インフラとして広く深く使われるようなパラダイムの変化を起こさなければならないという思い入れがあります。それを比喩として分かりやすくイメージして貰うためにWeb2.0になぞらえて、 RFID2.0というキーワードを出しました。ただ、あっという間に「○○2.0」とネーミングするのがダサい行為の代名詞になってしまって、一般の方のブログでもそのように厳しく指摘されたりして落ち込んでいましたが、日本HPさんや日本BEAさんでもRFID2.0という表現を使われ始めているようなので、少し安心してそのまま使っています(笑)。

 ハイ。私もそのダササが好きな派で、「視力1.0はもう古い、これからは視力2.0の時代」だとか周りに言ってました(レーシックをやっている病院の方はこの標語をどうぞ使ってください)。しかし、少なくとも「*2.0」という名前は、「何か過去の考え方やフレームワークを新しく捉えなおしたんだぞ」という意志が伝わる言葉になっていることは確か*1なので、河西氏のように、確信を持ち誠意を持って使えば悪いことではないのではないかなとも思いました。(もちろん、もう名前だけで思考停止される方が相手だと難しいかもしれないけどなあ)

*1:単にたとえば集合知を使っているとかWeb2.0の一特性を組み入れただけの話も多いのも事実ですが