Visual C++に3000年問題

今度は「Y3K問題」、Visual C++に@ITMedia

今度は「Y3K問題」、Visual C++
 MicrosoftのVisual C++で、西暦3000年1月1日以降の日付処理に不具合が生じるという3000年問題Y3K)が指摘された。
 NISTが2月13日に公開したアラートによると、64ビット版Visual C++ 8.0スタンダードライブラリ(MSVCR80.DLL)で3000年1月1日以降の時間引数を処理する際にアサーションエラーが発生する。攻撃者にこれを悪用されると、大きな時間の値を使ってDoS状態が誘発され、アプリケーションが終了してしまう可能性がある。2000年のY2K問題を彷彿とさせるこの不具合についてSANS Internet Storm Centerでは、日付に任意の制限を設けるのは良くないという、もう10年近くも前に業界が学んだ教訓が生かされていないと指摘している。

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いまいちネタなのかなんなのかわからんが,さすがに今のVisual C++で作ったアプリが,スタンダードライブラリ(MSVCR80.DLL)も更新されずに3000年まで使われるってことはないだろうと思う. しかし,もちろん,上記記事は,3000年にならないと発生しない問題ではない*1.例えば,なんらか日付をユーザに入力させるダイアログを持つアプリとかを作った場合に,3000年1月1日以降の値をダイアログに入れることができてしまう仕様で,その値の範囲チェックとかをせずにそのまま,ご指摘のスタンダードライブラリに素通しするようなアプリを作ると,アプリ全体が終了してしまう可能性があってまずいよ,という意味なんだろう.だから,現時点のアプリにかかわる問題なわけだ.しかし,タイトルだけ見るとネタかよって感じにしか見えないなあ.

*1:だから,そもそもY2K問題と比較するのはどうかと思う