Eric Lindrosにもう一花を

 Eric Lindros。俺がホッケーを始めた頃に確かルーキーで将来が約束されたルーキーだった。グレツキーは「The Great One」と呼ばれていたことから、彼は「The Next One」とすでに呼ばれていた。カナダカップのカナダ代表にNHLに入る前に選出され、グレツキーやレミューとプレイしていたぐらいだ。今で言うと、野球日本代表に早稲田の斉藤さん(佑ちゃんっていうだっけ)が入っているようなものだ。さらに、ケベック・ノルディクスのドラフト一位を拒否して、1人対6人*1のトレードでフィラデルフィアに移籍するという江川のようなこともやって大物ぶりを見せ付けていた。
 実際、NHLに入ってからのプレーも最初はすごかった。彼は、それなりのスピードだが、体格がごつく誰も止められないし、チェックがきつい。で、その割りに異様に手先が器用でスティックワークがめちゃめちゃうまいセンターで点も稼ぐし、パスもまあうまい。素人目の俺が見てもこいつはスゲーと思ったものだ。フィラデルフィアではリージョン・オブ・ドゥーム(リンドロス、ルクレア、レンバーグ)として点を稼ぎまくっていた。しかし、怪我が続きNHLに入ってから5年目以降からパッとしなくなる。それから、レンジャースやメープルリーフスに入ったが、やはりぱっとしない。今ダラスにいるが、3月はじめからプレイせずで昨日のプレイオフでも、また怪我であろうが、スクラッチリストに入っていた
 彼はこのままで終わってしまうのであろうか。「The Next One」とよばれた頃を取り戻せずに終わってしまうのであろうか。もちろん、すでにグレツキーの後を継ぐのは19歳のシドニー・クロスビーということになっている。っていうかクロスビーはすごすぎる。さらに、リンドロスとクロスビーの間の年代にもフォースバーグ、ルカバリエやヒートリー、ソーントン、コバルチャク、オベチキンなどリンドロスのすごい頃よりインパクトの大きい選手が存在する。年齢的に、彼ももうすでに選手としてのピークは過ぎているのは明らかだ。けど、「The Next One」と言われた彼が、「FANTASY Percent Owned : 17.7%」はかわいそすぎるだろう。もう一度、彼に一花を咲かせてあげたいと思う今日この頃だったりする。がんばれリンドロス34歳。

*1:Peter Forsberg, Ron Hextall, Chris Simon, Mike Ricci, Kerry Huffman, Steve Duchesne, a 1st round selection (Jocelyn Thibault) in 1993, a 1st round selection (later traded to the Toronto Maple Leafs, later traded to the Washington Capitals - Nolan Baumgartner、in 1994, and $15,000,000 cash)今から思えばForsberg一人でおつりが来るぐらいのトレードであり、全員そのチームのレギュラーとして活躍しつづけた(ている)。Baumgartnerは、今ダラスで同僚