Where the Hell is Matt?
デイリーポータルの記事「山手線全駅で踊ってきた」で、すみさんが山手線のすべての駅で踊っている。
↑すみさんが踊っている。後述の元ネタの意図を完全に抜いて形だけ忠実に真似しているあたりのセンスがさすがすみさんと思った
この元ネタが、Where the Hell is Matt? 。Mattさんという人が1年以上全世界80以上の場所で同じような振りつけで画面の中央でずっと踊っている。先ほど元ネタの意図と言及したが、こちらは音楽の妙と相まって、世界では戦争が多発しているけど、個々の人々とは仲良くなれるはずだとか、世界平和って重要だよなあとか、要するに強欲な政治家が悪いとか、ジョンレノンのような感傷を見終わった後に感じてしまう暗喩がある。
↑Mattが踊っている。踊りの前ではみな平和。
実際、人間の欲を十分満たすようなシステムが普遍な形で人間の手を煩わせずに構築でき、人間はそれに従って欲を満たし、あとは踊っていたら生きていけるという世の中が可能なら戦争はなくなるかもしれない。観点を変えてみると、それは単に機械に支配されているという形なのだろう。こういった世の中は悪であるというのが高校入試では正解である。
しかし、今世の中やインターネット上の会話や街を歩いている人の目を見ていると、そんな生き方を受け入れてもいいと思っている人は、いくらでもいるのではと思ってしまう。疲れている時は自分もそう思うし。