トヨタと派遣社員の類似性

 トヨタ派遣村にいらした派遣社員は対極の存在というか敵と味方というか、少なくとも類似性はない様に見える。しかし、彼らを特徴づけるある部分で、彼らは決定的に類似している。それは、ジャスト・イン・タイムという特性である。トヨタジャスト・イン・タイム生産方式で天下をとった。一方、派遣村派遣社員の方はジャスト・イン・タイム労働方式で、日比谷公園で野宿をする結果となった。彼らを分けたのはなんであろうか。この話は冗談に見えて非常に本質的なので試験に出るからな。
 とはいえ、かくいうトヨタも金融不況さんには歯が立たないように見える。これが、単にスペシウム光線を出す前のやられ具合なのか、金融不況はゼットン並に強く、本当にやられてしまうのかは知らない。少なくともカラータイマーがピコピコ言っている。 今言えることは、トヨタおよびトヨタ経営方式へ当たり前だのごとくしたり顔で批判できるのは今しかないということであろう。
 そこで私もトヨタウェイに一言。トヨタといえば、なぜを5回だ。とはいえ、実際よほど工夫しないとなぜを5回も問うと、社会的・社会人的に当たり前の決まり(けど、守れない)とか、ソクラテスあたりから全然解決していない課題にいきつく。実際は、循環論法などを駆使して解決すべきと自分が直感した事実に上手に5回で導くことが肝要である。
 実際、なぜを5回を問えばすべての課題は解決できると考えた行動は弊害がある。あまり根拠はないが、いわゆる特定された課題に対する改善には適しているのだろうけど、あっと驚く革新的なことは、なぜを5回だけでは出てこないのではと思うのである。
 では、どうするのか、今自分的にブームなのは、もしを5回だ。もしを5回問うて、そこで生じている事実を満たした環境での課題を想定する。もちろん課題が見つかればなぜを5回は重要なのだろう。しかし、その前にもしを5回を問うてからのほうが革新的な課題が設定できるのではないか。
 なぜかはわからんけど。