自転車に乗っていたら、気分を害した事を思い出し、さらに「抽象」をちょっと理解する

自転車を買って乗り回す

自転車買ったので乗り回してました。このあたり。最近東京タワーがはやりのようで東京タワーのあたりの人がすごかった。
この前、そのクロスバイクを買いに自転車専門店行った。なんか流行の自転車という以上よくわからなかったので、「なんか最近はやっている自転車通勤に使えそうな自転車ないすか」と聞いたら、相手も俺のほしい自転車が良くわからなかったらしく、いろいろよくわからん専門用語で質問された。そんな質問されてもわからんので適当に答えていたら、あからさまに’これだから流行で買いに来た初心者は’という態度をされて、かなり気分を害した。まあ、この場合の俺は技術MLにとんちんかんな質問をしてくる奴とか、今は絶滅寸前の秋葉原DOS/V系パーツ屋に「インターネットください」と買いに来るおっさんのような人間なんだろう。しかし、そういう初心者立場になってみると、いかに自分の無知や準備不足が原因とはいえ、上から目線は気分悪いことが理解できる。ソフトウェアな話では、初心者を見下ろす気分になることも多いので気をつけなければあなあ。

気分を害されたら冷静にその気持ちを相手に伝える

癲癇の薬は基本的に感情をなくさせるので、喜怒哀楽がなくなる。これは、癲癇の薬を飲んだことがないとわからんだろう。しかし、時々何か無性に自分の癇に障ることがある。以前、酔っ払って歩けなかった時にタクシーでワンメータの区間で乗ったら、露骨に「そんな近距離困るよ、全く」と乗っている間10分ぐらい言われつづけたので、めちゃめちゃ腹たった。で、最後に金を払うときにワンメータちょいだったのに、財布にあった5千円札だったかを運転手に投げつけて出て行ったことがある。あれは酔いが覚めてからいろんな意味で反省した。しかし、相手を怒らすことによってこちらの怒りを静めることが目標だったら、5千円という貴重なリソースを用いて最大限目標を達成するためには、以下のようにすべきだったなと思った。

戦略: その怒りは外部に原因があるのではなく自分の感情制御モデルに原因があることを理解させられることによって怒らせる
具体的手順:

  1. 近距離で怒る理由を丁重に聞く
  2. 近距離だったら、もらえるお金が安いからという言質を取る
  3. あなたはたいしたお金が取れないから怒るんですね、つまり1)お金によって感情が左右される人なんですね、2)お金で客を選ぶんですね。と確認する。(実は仕事だから当たり前のことだが)
  4. では、どの程度なら怒らなかったのですかと聞く。多分5000円ぐらい
  5. 私にとってはたいしたお金ではないので、それで怒りが収まるならどうぞ。といって5000円札を投げて出る。

こうすると

  • 倫理的に悪とされている拝金主義的な思想に基づいた正当性のない文句であることを示された怒り
  • 客を選ぶという職業的にしてはいけないことになっている思想に基づいた正当性のない文句であることを示された怒り
  • 自分が固執していたお金を、どうみても年下の人間に、たいした金ではないとあっさり言われた怒り
  • すぐ出て行かれたので何も言い返せなず、どこにこの怒りをもっていったらよいかわからない怒り

4つの怒りが相手に生じることよって、より効果的に相手を怒らせることができたと思われ、こっちの怒りをそのまま相手に伝えることが出来ただろう。何事も効果的な作業には、事前のプロセス確立が大切ですね。

抽象的な言葉の解釈

最近やたら抽象的な言葉に惑わされているわけだが、自転車に乗りながらいろいろ考えていてようやくわかった。抽象的な言葉を真に解釈するポイントをあらわす単語は2つ

つまり、多くの抽象的な言葉はcontextを持たずして意味を成さない。そしてモノ自身ではなく、モノに対するviewpointをあらわす言葉(この違いを自分の頭で納得するのは結構難しかった)なのだ。こんなことにようやく気づくとは。この業界にいて大丈夫か俺。